医療・福祉宣言
私たちは、安心と安全を提供し、
生き生きと、その方らしくお過ごしいただけるよう
知恵と力を尽くします。
- ●ご利用頂いている皆さまと、ご家族の方々が、安心して心安らかにお過ごし頂ける、そんな「優しい施設」を私たちはめざします。
- ●かけがえのない経験を重ねた人生の大先輩として、尊敬と愛情にあふれたケアを提供できる、そんな「愛のある施設」を心がけます。
- ●何よりも安全に…。私たちは、生活を応援するプロとしての誇りと責任を自覚し、笑顔を絶やさない、そんな「みんなが安心できる施設」をお約束します。
- ●どんなことも、どんな時でも、ご利用頂く方々の立場から出発すること、考えることが本来の在り方だと思います。私たちはそんな「気持ちの良い施設」のために努力します。
- ●すこやかに過ごせる地域、笑顔と思いやりにあふれる街、誰もが不安なく暮らせる、そんな街づくりを一緒にすすめる「地域に根ざした施設」を築きます。
私たちは、戦前・戦後を通じ、一貫して戦争政策に反対し、「いのちの平等」をもっとも大切な理念として活動してきた「全日本民主医療機関連合会」(民医連)の施設として開設されました。開設にあたっては、地域の住民の方々をはじめとする多くの方々のご支援・ご協力を頂きました。私たちは、みなさま方につくって頂いた民医連の施設で働く職員です。「生命」を育み、「平和」を愛し、人間の尊厳が大切にされる社会と地域、施設をつくるために、知恵と力を尽くしたいと考えています。
2003年2月
十勝勤医協介護老人保健施設ケアセンター白樺 職員一同
医療・福祉宣言
私達は、「拘束廃止」を宣言します。
- 一つ その人らしく生活できることを目指しています。
- 一つ 拘束をなくすことを決意し、実行いたします。
- 一つ 拘束を限りなくゼロに近づけるよう努めます。
- 一つ 拘束廃止を地域に広げます。
介護保険制度後、「緊急やむを得ない場合」を除く身体拘束の禁止が事業者の運営基準に明記されるようになりました。当施設は、基準が明記される以前から、「人間として生きる権利」を尊重し、これを基本に一人一人の利用者さんがその人らしい生活が送れるようにめざして援助を提供してきました。そのため、必然的に拘束するという行為は行っていませんでした。また、どのように危険を回避しながら生活を援助するか一人一人の利用者さんを通して検討してきました。今回、「拘束廃止」を宣言することで、さらに質の向上をめざし利用者さん・ご家族の方に良い介護を提供したいと考えています。
当施設は、いっさい拘束をしない介護に日々努力しています。ただし、以下の状態3点を満たしている時のみ、緊急やむを得ず身体拘束を行うこととしますが、あくまでもご家族のご意見を配慮した上で対応したいと考えます。
- 利用者本人または、他の利用者の生命又は身体が危険にさらされる可能性が著しく高い
- 身体拘束その他の行動制限を行う以外に代替する看護・介護方法がない
- 身体拘束その他の行動制限が一時的である
2002年12月 宣 言
2003年 9月 一部改訂
十勝勤医協老健施設ケアセンター白樺
拘束(抑制)とは…
- ・徘徊しないように、車椅子やベッドに胴や四肢を縛る
- ・転落転倒しないようにベッドに胴や四肢を縛る
- ・点滴・経管栄養のチューブを抜かないようにミトン型の手袋をつける
- ・点滴・経管栄養のチューブを抜かないように上(下)肢を縛る
- ・車椅子からずり落ちないように腰ベルト(ひも)をつける
- ・車椅子から立ち上がらないようY字抑制帯をつける
- ・車椅子から立ち上がらないようテーブルをつける
- ・脱衣・オムツはずしのある人に介護衣(つなぎ)をきせる
- ・ベッド柵を2個使用し、とりはずしできないように固定する
- ・ベッド柵を4本つける
- ・必要以上の眠気や脱力、精神作用を減退させる向精神薬の使用
- ・鍵がかかる部屋に入れる
以上、厚生労働省「身体拘束ゼロ作戦推進会議」より